意外と簡単!
HTMLコーディングの基礎

公開日
2021年4月21日

今回はHTMLのタグについて解説していきます。
ゼロから始める方はまず「ゼロから始めるホームページ制作~基礎知識編~」の記事を読んでくださいね。

それでは早速解説していきましょう。

HTMLの組み方

前回の記事の復習になりますが、おさらいしておきましょう。

基本は「挟む」

タグは「開始タグ」と「終了タグ」で挟んで記述していきます。

見出しをつけたい場合は

<h1>見出しテキスト</h1>

という感じです。

次に、HTML文書の基本構成です。

<html>
<head>
<titel>ページタイトル</titel>
</head>
<body>
<h1>見出し</h1>
<p>段落</p>
</body>
</html>

<body>~</body>間にタグを追加していきながらホームページを制作していきます。

一部例外あり

中には終了タグを必要としない物もあります。
その一つが画像表示を定義するです。

画像表示のタグは、終了タグを必要とせずに一つで完結します。
詳しい使い方は「画像」を参考にしてください。

あくまでも例外なので、基本は開始タグと終了タグで挟むと覚えておきましょう。

よく使う基本的なタグ

HTML文書を作る上で、ほぼ確実に使用するであろうタグをご紹介します。

このタグの意味と使い方を覚えておけば、最低限のホームページは制作できます。

<h>~</h>「見出し」

<h>タグは<h1>から<h6>までの6段階の見出しを定義します。
<h1>が最上位の大見出し、<h6>が最下位の小見出しを意味します。
<h>タグで囲まれた部分は文字サイズが変化し、太文字で表示されて前後に改行がはいります。

この<h>タグは、コンピュータがその文書の見出しを判別する非常に重要なタグで、SEO対策の観点でも重要視されています。
そのため、フォントサイズの変更を目的で使用することはおススメしません。
フォントサイズを変更する場合は<font>タグやCSSを使って変更するようにしましょう。

<h>タグのフォントサイズの目安は次の通りです。

<h1>見出しテキスト</h1>
<h2>見出しテキスト</h2>
<h3>見出しテキスト</h3>
<h4>見出しテキスト</h4>
<h5>見出しテキスト</h5>
<h6>見出しテキスト</h6>

見出しテキスト

見出しテキスト

見出しテキスト

見出しテキスト

見出しテキスト
見出しテキスト

※大きさはあくまでも目安です。ブラウザによっては若干大きさが変わります。

<p>~</p>「段落」

<p>~</p>間に記述された内容を一つの段落として定義するタグです。

小説などでは一文字下げて段落をつけていますが、ホームページでは<p>タグを使って表します。

 ホームページではただ文字を打っても1文字分下げて段落は付けられません。そのため、長い文章になればなるほど読みにくくなってしまいます。少しでも読みやすくするために、段落付けや背景色、文字色をつけてることも効果的です。
 <p>タグはコンピュータに一文字下げの「段落」を理解してもらうためのタグです。レイアウト調整で文章の途中に<p>タグを入れてしまうと、不自然なところから段落が始まってしまう為、コンピュータから「適切な文章」と認識されなくなってしまいます。

このような段落をコンピューターに定義するのが<p>タグです。
タグの前後に1行分改行されますが、単純な改行では<br>タグを使用しましょう。
適切な文章はSEO対策にも関わる要素の一つだと言われているので、改行を<p>タグで行うのは避けましょう。

<div>~</div>「ブロック要素」

<div>タグ自身に特に意味は持っていませんが、<div>~</div>間で挟んだ内容を一つのブロック(グループ)として定義することができます。

このようにブロック要素を定義することで、ブロック全体に同じCSSを簡単に適用する事ができます。
<div>タグの前後には改行が入ります。

<div>タグと同じように、CSSを適用させるために使う<span>というタグがあります。
<span>タグは文章の一部にCSSを適用させたい場合に使う、インライン要素のタグです。
インライン要素は、文章の一部として扱われるため改行はされません。

<div>タグと<span>タグは、CSSの記述を簡素化させるためのタグと覚えておきましょう。

 

<a>~</a>「リンク」

<a>タグはリンクの出発点と到達点を指定するタグで、<a>~</a>間に記述された内容にリンクが設置されます。
文字列であれば文字に、画像であれば画像にリンクが設置されます。

<a>ここへの記述がリンクになります。</a>
  「ここへの記述がリンクになります。」の文字列にリンクが設置。
<a><img src="image.jpg"></a>
  image.jpgの画像にリンクが設置。

ですが、これではリンクの設置はできません。
<a>タグは属性を設定して使用します。

属性はいくつもありますが、まずは3つだけ覚えておけば大丈夫です。

その3つの属性は

href="URL"
  リンク先を指定する。
name="名前"
  文書内にリンク先を指定するための名前(アンカー)を付ける。
target="フレーム名"
  リンク先を表示させる場所の指定。

一番上のhref属性から順番に解説していきましょう。

▶ href属性

href属性には何通りかの指定方法があります。

<a href="https://www.google.com">Google</a>
  絶対パスでのリンク。
<a href="blog.html">ブログへ</a>
  相対パスでのリンク。
<a href="../index.html">トップに戻る</a>
  1つ上のディレクトリへのリンク。
<a href="mailto:daisuke.510dai@gmail.com">メールはコチラ</a>
  メールを開く。

同じホームページを構成しているファイルへのリンクは「相対パス」を、外部のホームページへのリンクは「絶対パス」を使用するのが一般的です。

▶ name属性

name属性を入れると、リンク先の表示位置を指定することができます。

<a name="abc">
  タグが記述された場所に「abc」と名前(アンカー)を付けます。
<a href="#abc">
  同じページ内で「abc」と名前が付いた場所へリンク。
<a href="blog.html#abc">
  指定したファイル内の「abc」と名前が付いた場所へリンク。

name属性を設定していない場合は、リンク先ページの先頭が表示されます。

▶ target属性

target属性はリンク先をどこに表示するかを指定します。
主に<frame>タグを使用している場合に重要な属性です。

 

<a href="https://www.google.com" target="_blank">Google</a>
  別画面を開いてリンクを表示します。
<a href="https://www.google.com" target="_self">Google</a>
  リンク元と同じフレームでリンクを表示します。
<a href="https://www.google.com" target="_parent">Google</a>
  一つ上の親フレームにリンクを表示します。
<a href="https://www.google.com" target="_top">Google</a>
  フレームをすべて解除してリンクを表示します。
<a href="https://www.google.com" target="abc">Google</a>
  「abc」という名前のフレームにリンクを表示します。

フレームを設定していない場合はtarget=”_parent”とtarget=”_top”はtarget=”_self”と同じ動きになります。
また、target=”abc”は「abc」のフレームが見つからない場合はtarget=”_blank”の動きになります。

同じホームページ内であれば「target=”_self”」で今開いている画面が変わるようにします。
外部のホームページへのリンクは「target=”_blank”」で別画面を開くようにすると、自分のホームページからの完全離脱が防げます。

<img>「画像」

<img>タグは画像を表示させるために使うタグで、他のタグと違い終了タグは必要としません。
画像ファイルの指定にはsrc属性を使用します。
加えて、alt属性も必須になりますので忘れず記述しましょう。

 

<img src="画像URL" alt="テキスト">

alt属性は画像が表示できない場合に代わりに表示するテキストを指定するという属性です。
alt属性で指定したテキストは、読み上げソフトで音声になったり、点字で表現されたりする場合があるので、適切なテキストを指定する必要があります。

つまりalt属性は、「画像の説明をする」のではなく「そのページ全体をテキストだけで表現する際に置き換わるもの」を指定することになります。
「ページの内容を電話で伝える場合」を想定して考えてみると、指定しやすいかと思います。

width属性height属性で、画像サイズを指定することもできます。

<img src="画像URL" alt="テキスト" width="100">
  横幅を100pxに指定する。
<img src="画像URL" alt="テキスト" height="150">
  縦幅を150px指定する。

width属性とheight属性は、CSSでも使用する属性なので覚えておきましょう。
CSSではサイズの指定に%を使用できますが、HTML5ではpx指定しかできないので注意してください。

<ul>~</ul>「リスト」

<ul>タグは順序がないリストを作る際に使用します。
ホームページのヘッダーメニューなどを作る際に使用することが多いので、使い方は覚えておきましょう。

<ul>タグは<li>タグとセットで使用します。
<ul>~</ul>でリストの定義を行い、<li>~</li>間でリストの内容を定義します。
type属性で ●(disc)、〇(circle)、■(square)を指定することができます。

<ul type="disc">
 <li>HTMLとは</li>
 <li>CSSとは</li>
 <li>Javascriptとは</li>
</ul>

<ul type="circle">
 <li>HTMLとは</li>
 <li>CSSとは</li>
 <li>Javascriptとは</li>
</ul>

<ul type="square">
 <li>HTMLとは</li>
 <li>CSSとは</li>
 <li>Javascriptとは</li>
</ul>
  • HTMLとは
  • CSSとは
  • Javascriptとは
  • HTMLとは
  • CSSとは
  • Javascriptとは
  • HTMLとは
  • CSSとは
  • Javascriptとは

<li>タグにtype属性を入れると、項目ごとに ●(disc)、〇(circle)、■(square)を指定することができます。
順序をつけたリストを作りたい場合は<ul>タグの代わりに<ol>タグを使用します。

CSSでレイアウトを整えやすいなどの利点から、ヘッダーメニューなどのメニューを作る際に使用する場合が多いタグなので覚えておきましょう。

 

今回ご紹介した6つのタグを組み合わせて使うだけで、ある程度のホームページを作る事ができます。
ですが、HTMLだけで作ったホームページを見てみると「こんなの想像としてたのと違う!」と思うでしょう。
そう感じて当たり前、それでOKです。

HTMLはあくまでも骨組み、土台となるものです。
この後にCSSで装飾をして、よく見る見栄えが良い「ホームページ」が出来上がります。

まずは骨組みをしっかり組めるように練習しましょう!